奥浅草ディープ散歩

東京青年会議所台東区委員会主催の「下町から世界へ」に参加しました。

台東区の魅力をアンバサダーと呼ばれる方達が伝える手作りツアーです。

地元の方しか知らないような場所へ行ったり、普段できないような経験が出来て、最高でしたよ!!

 

1.千束稲荷神社

 

当神社は樋口一葉の名作『たけくらべ』の舞台の一つになっており、ゆかりの神社として境内には樋口一葉の文学碑があります。

 

碑文

明日ハ鎮守なる千束神社の大祭なり今歳は殊に

にぎはしく山車などをも引出るとて人々さわぐ

                    樋口夏

 

『たけくらべ』は明治の吉原が舞台となっており、しっとりしたストーリーが心に沁みます。

 

 


2.鷲神社(おおとりじんじゃ)

 

樋口一葉の「たけくらべ」に
此年三の酉まで有りて中一日は津ぶれしか土前後の上天気に鷲神社の賑わひすさまじく、此処をかこつけに検査場の門より入り乱れ入る若人達の勢ひとては天柱くだけ地維かくるかと思はるる笑ひ声のどよめき・・・・とあるのをはじめ、文学作品に表された酉の市。

今年の予定は

 11月 6日(月)一の酉

 11月18日(土)二の酉

 11月30日(木)三の酉

 

熊手を販売する準備で神社内は忙しそうでした。

ガイドの方に聞いたのですが、熊手を購入する際、

少し多めにお金を渡すのが「粋」で、お釣りをもらうのは「野暮」だそうです。

 

知らなかった・・・お釣りをもらうところでした(笑)。

 

 


3.浅草三業会館(浅草見番)

 

「芸妓遊び」の舞台、花柳界は三つの業種から成り立っています。
①芸妓衆の屋形である置屋

②遊びの場を提供する料亭

③料理を供する割烹料亭
以上の三つから形成されているのが、三業と言います。

 

私には全く縁はないのですが、これらを管理している

浅草三業会館を、生まれて初めて見学しました。

芸妓さんがこちらで三味線や踊りを練習するようです。

提灯の名前は芸妓さんのものらしいです。

 

一生に一度くらいは「芸妓遊び」をしてみたいものですが、

無理でしょうね(笑)

 


4.料亭 都鳥 

 現在、浅草に料亭は7軒。

その中の一つ、都鳥は昭和23年に創業され、待合茶屋の形態をとる唯一の料亭。

 

若旦那さんが懇切丁寧に説明をしてくださいました。

料理はいろいろなものが用意できて、変わったところでは「餃子パーティー」「洋食」といったものも出来るらしい。

これを聞いて、ビックリ!

 

最近、芸妓を目指す若い方も応募されるようになったとのこと。

東京は18歳以上からですが、京都では15歳から可能とのこと。

そのような違いが東京・京都であるんですね、知りませんでした。

 

応募してくる方は若い方が多く、基本的には素人。

徐々にお客様の応対や、三味線、踊りなど勉強しながら一人前になっていくようです。

 

大変な世界だと思いますが、このような日本の文化を絶やさなよう継続していってもらいたいです。

 

 


5.カフェ つむぐり

 

浅草観音裏エリア、築約70年の共同住宅をDIY改装した路地の奥にある古民家カフェです。

地元の方しか分からないような場所にあります。

 

今日は台風が通り過ぎた後で、特に風も強かったので、窓がカタカタなったり、古民家の特長を味わえました。

冬の厳しい寒さの中では、昔の日本家屋なのでちょっと寒いかもしれませんね(笑)

 

ホームページには

「特に1Fは古い日本住宅ゆえのスキマ風や底冷えがあります。 
 対策はしているものの、暖かい服装でのお越しをお奨めします。 
 寒さが特に気になる席はひざ掛けをご用意しています。 
 また数量限定ですが、湯たんぽのお貸し出しもあります。」

とありました。

 

今回のツアーは地元の方ならではの案内で、本当にディープな浅草の一面を垣間見ることができて、本当に楽しかった。

また、別のツアーにも参加してみたいと思いました。

関係者の皆様、ありがとうございました。