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ぶらっとお台場「レインボーブリッジと砲台跡」

1.《ぶらっとお台場「レインボーブリッジと江戸の砲台跡」を歩きました!》

 

レインボーブリッジは東京都港区芝浦と台場地区を結ぶ吊り橋で、1987年着工、1993年竣工、同年8月26日開通しました。

 

ここを車で通過するときの眺めは有名ですが、遊歩道があることはあまり知られていないのではないでしょうか。

片道約1.7km、約30分の絶景散歩スポットですが、下を見ると、かなりの迫力で橋げたの高さは52mだそうです。

 

歩いているとき、気づいたのですが、橋の下を見ると、どうも下半身がスースーするんです。

スカイツリーは建物の中なので大丈夫ですが、ここは橋の上、風は強いし、恐怖を感じます。

高所恐怖症かなぁ(^ω^)・・・

 

ギリギリの場所まで行ってスマホで写真を撮る、これが結構難しいんです。

 

ヤバいです・・(笑) 

 


2.第六台場

 

1853年ペリー来航に対し、江戸幕府は江戸防衛のため、伊豆韮山代官だった江川英龍(太郎左衛門)に海上砲台の建設を命じます。

埋め立てには高輪八ツ山や御殿山を切り崩した土が使用され、およそ8ケ月の工期で1854年に砲台の一部は完成し、品川台場と呼ばれました。

 

お台場というのは台場に「御」をつけ、御台場と称したことが由来とされています。

 

台場は石垣で囲まれた洋式砲台で、まず海上に第一から第三が完成し、その後に第五と第六台場が完成となります。

第七は未完成、第八以降は未着手のままで終わりました。

 

第四は七割ほど完成していましたが、工事は中断し、7年後に再開されて完成するも、その後造船所の敷地となります。

その代わりに品川の御殿山のふもとに御殿山下台場が建設されました。

 

現在は台場公園として開放されている「第三台場」と上陸禁止で今は野鳥天国となっている「第六台場」が残っているのみです。

 

このような台場をこんな短期間で完成させるとは、江戸時代の建設に関する技術は大したもんですね。

 


3.第三台場入口

 

ゆりかもめのお台場海浜公園駅から歩いていくことができる「第三台場」。

 

一辺が約160m四方の石垣と土塁に囲まれており、中は窪地となっていて、戦が起こった際は中で火薬を詰める場所があって、砲台もある、まるで要塞のようです。

 

こんなものが江戸時代に作られていたのですね、是非、後世に残しておきたい風景です。 

 

これも東京(江戸)の風景の一つなんですね。

 


4.第三台場「陣屋跡」「かまど跡」

 

窪地の中央に鎮座しているのは守備兵が休憩する陣屋の礎石。

 

その横にあった「かまど跡」。

この形からはどのような使い方をしていたのか想像するのは難しい。。。

 

 


5.第三台場「弾薬庫」

 

奥行 1.5m程度でしょうか、石材に囲まれた弾薬庫の跡。

 

 


6.第三台場「石塁」

 

この石塁は海面からの高さが約5~7mあり、使用されている石材は伊豆、相模、駿河国などから調達されたようです。

 

 


7.第三台場「砲台跡(レプリカ)」

 

この砲台は2度目のペリー来航に対する備えとして作られましたが、日米和親条約を結ぶことになり、結局、火を噴くことはありませんでした。

もしも、火を噴いていたら、歴史は大きく変わったかかもしれません。

 

 


8.第三台場と海

 

向こうに見えるのが「第三台場」。

現在の風景に重ねてみると、本当に不思議な光景です。

 

現在のレインボーブリッジを渡って、たどり着いたのが江戸時代の「台場」。

何やら短いタイムスリップを味わったような気分のぶらっと散歩でした。

 

この風景を見ると海水浴場にでも来たような感じですが、夏場に来ても、残念ながら遊泳禁止です。。。

 

最後に一つ、レインボーブリッジの歩道歩きは「高所恐怖症」の方には向きません(^ω^)・・・